個人事業から法人化することで、いろいろ経験したことがない出来事に遭遇します。
そのひとつに、東京商工リサーチというところからの企業調査と名乗る電話があります。
これ、最初に電話あると質問に答えていいのか、無視するべきなのか?
とても悩ましいところです。
私なりの結論は、答えても問題ない、というかむしろメリットもある。
という結論です。
法人化して10年目になりますが、今のところこれが原因と思える不都合には遭遇していません。
東京商工リサーチの調査電話は詐欺なのか?
詐欺とかそういうものではありません。
ちゃんと公式のHPも今ではしっかりしたものになっています。
電話で聞かれる内容
初めて電話がかかってくる時はその法人のホームページや登記簿謄本を見て電話していると思われます。
そのため
- 社名
- 登記住所
- 事務所の所在地
- 役員の名前(奥さんの名前とか)
- 資本金(1円とか)
こういうことを聞かれます。
つらつらと言われてしまうので怪しく感じますよね。
これで怪しいと思って電話切る人も多いみたいです。
私は個人事業から会計事務所に進められるまま法人になっただけなので他所に知られて困る内容も特にないので登記簿謄本に記載されてる内容、HPに記載している携帯電話番号など、誰からでも見られるものは答えても問題ないと思って普通に質問に答えました。
追加で聞かれることに答えるかどうか
電話で最初に聞かれることは登記内容に相違がないか?レベルのことです。
しかし、そこから先は東京商工リサーチの完全な調査内容になります。
- 前年度の売上
- 主な業務内容
- 主な取引先
- 主な経費と利益
私が電話で毎年答えているのはこんな内容です。
これは初めて電話があったときに受け答えすることで、翌年以降、毎年同じことを聞かれます。
また、毎年電話してくるオッサンも同じおっさんです(笑)。
答えるべきかどうか?は取り組む事業内容にもよると思いますが、アフィリエイトで法人化してる場合、特にどんなサイトか?などは一切聞かれません。
事業内容がインターネットによる情報配信事業とか企業の宣伝用ホームページ制作などという表現で受け取られてしまいます。アフィリエイト事業と伝えてもなかなか理解している担当者さんは少ないようです。
税務署が気になる場合
アフィリエイトの場合、売上は基本的に全部銀行振込なので、財務の透明性が極めて高いんです。なので売上を答えようが答えまいが、税務署に対してはどのみちバレバレなので問題ないんじゃないかな?というのが私の考えです。
東京商工リサーチの電話に答えるデメリット
会社を立ち上げて、ある日突然かかってくるこの東京商工リサーチの電話。
聞かれるがままに素直に答えるとどんなデメリットがあるのか?
個人的にはその電話の際、ちょっと時間を取られる程度のデメリットしか思い浮かびません。
アフィリエイトで1人作業なので普段ほとんど会話がないため、たまたまかかってきた東京商工リサーチの電話担当者を捕まえて根掘り葉掘り聴く私のような暇人でも5分ほどで電話は終わります。
時間的デメリットはこの程度です。
問題は、本当に企業調査をしている将来のクライアント候補がいる場合です。
しかし、それはメリットに繋がるようにも考えられます。
答えることがメリットになる可能性もある
WEB系のお仕事をしていると人とつながりが増えることで、有名な企業の下請け案件なんかを依頼されることがあります。
例えば私の場合は知り合いのWEB制作会社やシステム会社と連携してプロジェクトに呼ばれた際、その後そのプロジェクト案件を知り合いの会社が正式受注する際に、また東京商工リサーチとか帝国データバンクから電話がかかってきたという例があります。
上場企業やグローバル企業の場合、直請けの企業からプロジェクトに関連する零細企業の情報を提示され、機密保持の観点からプロジェクトに参加させてよいかどうか?の判断材料で東京商工リサーチや帝国データバンクの登録内容を確認したり、再調査を依頼することがあるようです。
私の場合は個人事業の延長のような零細会社なので、決算期以外のタイミングでリサーチ会社から電話があれば、
「あ、案件通ったみたいやね♪」
とか
「あ、誰か僕を使おうとしてるかも」
といった判断材料になることもあります。
メリットといえるのかどうか難しいところですが、大企業が何らかの案件を進める際に、自分の会社が参加してても問題ないと判断した事実が生まれれば、それは今後、他の企業との連携でも有利に働くようにも感じています。
継続して電話に応じていたら
10年前の最初の電話以降、
毎年決算期を過ぎたころに東京商工リサーチさんから電話があります。
「いつもお世話になります○○です。今年はどうでしたか?」
こんな感じです。
毎年、売上データが東京商工リサーチさんに蓄積されているようで、企業調査で何件か自分の会社を見ている会社がいたこともわかる年もあります。
その結果、
ただの個人アフィリエイターだった私が、最初の電話から数年後、誰もが知る巨大企業や超巨大メディアのAnalyticsやリスティングアカウントをいじることになりました。
そんな大事になるなんて当時は考えもしませんでした。
自分では到底達成できないようなメガ級のアクセスを見たり、巨額の広告費によるキーワードの効果を見る経験は以降もとても役立つ経験となりました。
(過去の話です)
以上、
今日、久しぶりに東京商工リサーチさんから電話あったので、
「今期は売上前年比で3分の1まで減りましたわ(笑)」
と答えました。
担当さんは
「でしたら、データは横ばいにしておきますね^^;」
と気遣いを見せてくれました。
今はただの1人会社の個人アフィリエイターです。
なので外部企業との大きなお仕事などは携わってません。別に売上見られても問題ないのですが、こういった自社のデータを他社によく見せるキッカケとしても活かせるのでリサーチ会社がニセモノでない限りは事実を答えることにデメリットは無いのではないか?と思う次第です。
PS. 今はまたアフィリエイト専業に戻りましたが、成績はだだ下がり中。
データ上、来年も成績が横ばいになってたら、、、
申し訳ないです。