WordPressの引越し代行サービスと最も簡単に引っ越しできる手順の解説
2019年版
※以下は古い方法です。
サイト改ざんで余計なファイルを移転させたくない場合などデーターベースをいじる必要があるサイト向けです
まえがき
昨年末にWordPressほかMovable Typeのサイトも含めていくつか改ざんされた時の作業手順をまとめておきます。このサイトはMovable Typeですが、今回の手順はWordPressの移転作業。
ヘテムルのサーバーからロリポップへ引越しする手順ですが、今回は改ざんされたサイトはとりあえず
ロリポップやXサーバー、サーバーカウボーイなどなどへ移転した。
データベースをphpMyadminでエクスポート出来れば、どのサーバーへ移転するのも同じようにデキると思います。
2ヶ月ぶりにやったら手順忘れたので備忘録として自分が忘れやすいポイントだけ残しておきます。
ちなみに、昨年末から激しくWordPressのサイト改ざんがありましたが、改ざんされたサイトのファイルでも移転して新規インストールでWordPress入れればウイルスはついてこないので、被害にあった場合にも参考になると思います。
WordPressの引越し手順
phpMyAdminて何や?データベース??
みたいな僕でも移転作業デキるくらいなので、手順だけ進めれば大丈夫な感じです。
では、
バックアップのためファイルをダウンロード
まずは、サーバー内のファイルを一応全部ローカルPCへダウンロード。
必要なのは画像ファイルとかテンプレートのテーマ(theme)フォルダのファイルくらい。
他にもプラグインとかいろいろ使ってる場合移転先で使うかもなのでDLしておく。
要はWordPressをインストールしたフォルダと構成ファイルまるごとバックアップするという感じ。
phpMyadminでデータベースをエクスポート
とりあえず環境はヘテムルですが他のレンタルサーバーでもphpMyAdminがあれば同じ手順です。
- phpMyAdmin – 2.11.11.3 ヘテムルのバージョン
- バージョン情報: 3.4.9 ロリポップのバージョン
移転先と移転元でバージョンが違うけどデータベースって問題なく動くんですね、、ふむふむ。
では移転元からWordPressで書きためたブログ記事や固定ページのデータをまるごとエクスポートです。
ヘテムルの管理画面からphpMyAdminの管理画面へ。
赤枠でかこった部分がチェックポイント。
- 左のメニュー部分は触らない。
- エクスポートと書かれて囲まれた部分は全選択
- 下の方にあるラジオボタンはSQLを選択(最初からなってる)
オプションと書かれて囲まれた部分
- 構造にチェック
- その下は図のようにチェック
データと書かれて囲まれた部分
- 図のようにチェック項目にチェックを入れる。
- ファイルに保存するにチェック(_DB_の部分はこのままで問題なし)
- nonにチェック
以上、確認の上「実行する」
これでデータベースの完全バックアップ完了です。
バックアップしたファイルは0000000.sqlみたいなファイル名になる
続いてバックアップしたデータからWordPressを復元させます。
移転先のサーバーへDNSの変更をしないといけません。
ここで必要な準備
ムームードメインを使っているのでヘテムルからロリポップならムームードメインの管理画面でネームサーバー変更メニューからドメイン選んでロリポを選択するだけ。
違う会社のサーバーならサーバー管理画面などからDNSの設定方法など調べればdns01xxxx.jpみたいなのが2つ書いてあるはずです。サーバーカウボーイ、コアサーバー、エックスサーバーなどなど。移転出来ました。
※運用中のサイトで行うサーバー移転というのは、運用中のサイトが常時アクセスデキる状態で行う作業のため、ネームサーバー変更は移転先に完全に元のデー タが移行してから行うべきですが、今回はWEBサイト改ざんなどの被害で大至急移転せねば!みたいなタイミングの作業なので一時的にサイトへアクセス出来 ないのもやむを得ずという感じですすめます。
では作業の説明に戻ります。
現時点では
- 元のサイトのデータベースバックアップ(sqlファイル)をエクスポート完了
- 元のサイトの全データもダウンロード済み
- ドメインのネームサーバー変更済み
という状況とします。
移転先サーバーへWordPressをインストール
引越しする先のサーバーにWordPressをインストールします。
今回ロリポップなのでまたまた簡単インストールでワンクリックでインストール完了。
インストールの際にデータベースも自動で生成されますが、これも後ほどphpMyAdminでインポートの作業があります。
※ヘテムルからヘテムルへの引越しなら先にデータベース作ってインポートするという流れのほうが便利です。
ドメインのネームサーバー変更まで少し時間がかかるので待ち時間が発生することがあります。
ロリポップの場合ロリポサブドメイン配下にフォルダ生成されてドメイン割り当てなので、まつのがいやならそこにWordPressをぶっこむとすぐに作業できます。
移転先のphpMyAdminでバックアップデータベースのインポート
こちらはバージョンが3.4.xで画面の雰囲気が違いますが、とりあえずWordPressがインストールされた状態なので
左メニューにxxxxxx(11)と書かれたデータベースがある。
インポートをクリックしてPC内の先程保存したデータベースのバックアップ(.sql)ファイルを読み込む。
そして画面下の方にある実行をクリック。
これでデータベースの移行は完了。
続いて、
データベースの接頭語を調整wp-config.phpファイルを書き換え
WordPressをインストールしたらwp-config.phpというファイルがあるので、これを一旦`PCへダウンロード
そしてエディタなどで開く。
日本語WordPressなのでずらずらっと下の方までみれば
”接頭語”
という言葉が見つかる。
これを移転前のサイトからダウンロードしたwp-configの中に書いてある接頭語(たいがいwp_とかwp_1とかみたいなの)を確認。
確認した接頭語(wp_とかwp_4とか)を新しくインストールした引越し先のWordPressからダウンロードしたwp-comfig.phpの同じ箇所にコピペなりで書き換える。
書き換えたら、サーバーのwp-config.pjpがあった元の位置へ上書きアップロードする。
これで、ページやコメントなどテキスト部分は移転完了。
続いてダウンロードしておいたバックアップファイルの中から
- wp-content / themes
- のthemes(テーマ)フォルダや
- wp-content / uploads
のuploads(アップロードファイル)のフォルダをまるごと
新しいWordPressの同じ位置(該当する階層)にアップロードする。
これで、WordPressの引越し移転作業は完了。
あと、気になる人は
データベース上に新しくインストールの際に出来たテーブルとエクスポートからインポートしたデータベースのテーブルがphpMyAdminの管理画面に出てくるので煩わしいと思います。
なのでそれをサクっと11個削除すれば引越し完全終了といったところでしょう。
WordPressはサイト改ざんにされても楽チンかも
今回、数カ月まえだけど、たくさんのWordPressが改ざんされて、自分のぶんから人のサイトまでかなりの数を移転作業させてもらったけど、Movable Typeとかよく知らないCMSのサイトは移転作業がとんでもなく面倒だった。
でも、WordPressって、こんな感じですぐに移転できる。(慣れれな1時間もかからない)
なのでなんらかのサイト改ざんに会ってもすぐに別サーバーなんかへ逃げることがデキるのかなーなんて感じた。
まあ、改ざんとか被害合わないように所々の管理セキュリティのほうが大事なのかもしれないけど、
復旧作業の速さやりやすさは最速だと思う
そんなふうに感じた。
WordPressは便利でいいなあと感じます。
あ、あと
WordPressでサイト改ざんされている場合、バージョンアップの上書きとか再度更新とかで残ファイル上書きされるので改ざんされたphpファイルは元通りになったりする。
根本的な解決にはならないけど、そういう応急処置もあるので覚えておくと便利です。